気が抜けたのかそれともこの前の吹雪の山登りがいけなかったのか、鼻風邪をひいてしまった。これがつらい。ご飯を食べていても下をむいたらボト。鼻水が・・・
鼻の下は赤く爛れ、オーストリアの固いティッシュで鼻をかむと痛くて痛くて仕方がない。しまいには一枚のティッシュを両方の鼻につっこみ、息をするたびに鼻の前から垂れ下がった白い紙が呼吸と共にユラユラ揺れる。
クリ子にそのペラペラした紙を鼻からぶら下げるのだけは格好が悪いからやめて!と言われても出てくる鼻は止められない。これで鼻水攻撃を遮らなくては。
涙目で鼻の下は真っ赤、白い提灯のような紙を鼻にぶらさげて一生懸命金魚が息をするようにパク、パクと口を開けて呼吸している私を見て今日も私を笑わせようとするクリ子。”僕のお尻は今日もキュ~トよ~!さぁ~触ってごらん。プリプリプリ(お尻を左右に振ってみせる)!!”こんなお馬鹿なクリ子の芸に悔しいことながら笑わずにはいられない私であった。