クリ子に感謝と言わずにはいられないぐらい素晴らしい景色を見せてもらい頭も心もリフレッシュしたのだがその代わりにこれまた素晴らしいプレゼントを神様から貰った。それが全身筋肉痛。
朝からちょっとしたおやつにとクリ子ご希望のクラブサンドを作って山登りに望んだ私達。思っていたよりはその道は険しくなく、現実を忘れて山登りに集中できるそれはすばらしい山登りだった。
多分、高所恐怖症の人には今回は登れないだろうと思われるぐらいの岩壁を登っていく。下界はお天気がよかったのに、登っていくに連れて山に霧がかかる。クリ子~本当に私達こんな道登っていけるの~?
崖を登り、また下りそんなことを繰り返しているといつの間にか崖にロープだけが張ってあり、それでバランスをとりながら山を登っていく。
クリ子うちらやばいかも・・・・あんな重装備の人達が崖を後ろ向きに四つんばいになって下りてきはる。どの人もすごい山登りに慣れてるって感じの人ばっかりやで。それやのにうちらあまりにも軽装備すぎひん??
大丈夫!登れるところまで登ってみよ!そういやお昼ご飯にと思ってきたサンドイッチどこで食べるん?お腹ペコペコなんやけど・・・ってこんな崖ップチでは休憩するところなどもなくひたすら山を登るしかない。でも不思議なことに疲れを感じない。どんどん足が前に進んでいく。それもこんな素晴らしい景色がいつも崖から見えているから・・・
日照時間時間が夏に比べて減ってきているこの秋空。結局頂上まで登って休憩なしで下りてきてももうその時には日が暮れていて道がわからないだろう・・増してやこの崖道。何かあっては遅いということで途中で引き返すことにした。本当ならこの写真で見えている山の頂上にある山小屋まで行くつもりだったのに(山のてっぺんに見えている小さな箱)・・無念でならない。次ウィーンから日帰りでここまで来るならやっぱり夏に登らなくては一日でこの山を登りきれないだろう。
無念さは残ったがまだこれからオーストリアには長いこと住まなくてはいけないのだから、その時のお楽しみとして次の機会まで頂上まで登るのはお預けとすることにした。