不思議な錯覚

今日はつい最近ウィーンで出会った新しいお友達とランチをしてきた。３ヶ月ぶりぐらいだろうか？外でお友達とお食事するなんて・・・久しぶりの日本人とのお食事。やっぱりこういう時は滅多に行かないアジア料理屋さんだよね。オーストリア人をダンナに持つ私達。魚に飢えていたかのように、魚料理を食べまくる。そして日本語で喋りまくる。私達はまだ出会って今日が二回目なのに、昔からお友達かのように色んな話をして盛り上がった。

アッと気づけばもうそのお店に３時間近くもいる。そろそろ出ようか～。この最近日本語でこんなにゆっくりと話をすることがなかったので私自身すごくリフレッシュできた。そして帰りの電車でドイツ語漬けでうんざりしていた毎日なのに、耳に入ってくるドイツ語がすごく新鮮で久しぶりに聞くかのようだった。たまにドイツ語を聞き入れたくなくなることがある私の耳。だけど今日は自然と街ゆく人のドイツ語が耳に入ってきてそれを聞こうとしている自分がいた。やっぱり心にゆとりがなかったらドイツ語も耳に入ってこないのねぇ・・・なんて考えていたらフと自分がいつも住んでるウィーンが私の全然知らない初めての地で、見るもの聞こえてくるものがすべてが新鮮で興味深いもののように見えてきた。

たまに一瞬私はウィーンに今いるのか日本にいるのかわからないような錯覚に陥ることがある。ある時ボケーとバスに乗りながら考え事をしているとタバコ屋さんでタバコを買っているオーストリア人のお客さんが目に入ってきた。あ～ここ、日本なのに、ウィーンにありそうなタバコ屋さんにまたオーストリアにいそうなお客さんが入ってはるわぁ・・なんかすごい偶然やなぁ～なんて思っていると、フと気がつく。あ、ここはオーストリアだったんだ。この景色が普通なんだ。それまで日本の考え事してたわけじゃないのになんで頭が日本設定になっちゃったんだろう・・・そんな時は我に帰るまでに結構な時間がかかる。でも最近こういう錯覚によく陥るのだ。私なんか疲れてるんかなぁ～それとも日本が恋しいんかなぁ・・・・なんなんだろう？？