前回、大学病院に入院した際、お世話になったのがこれ。薬の影響かなんだか分からないのですが、腎臓?いや肝臓?そこらへんのツボが痛くてたまらなかった時に、これを看護婦さんから貸して頂いて、どれだけ助かったことか。
精神的にも体力的にももう限界で、このドンとくる痛みさえもが、もうイライラ・・・イライラが心を乱し、涙まで出てくるって時にポンと渡してもらったものなんだけれど、これがどれだけ私の体も心も癒してくれたことか。退院時にこれをどこで買えるのか看護婦さんに聞いて、早速買ってきた私達でした。こんな可愛いリボンのついた布に入ってるのは、実はさくらんぼの種。
さくらんぼの種が何百個とこの袋に入っていて、この袋をそのままオーブンかレンシレンジに入れて温めるというもの。大学病院ではレンシレンジで2,3分ほど温めて、その袋の上にもう一枚布を巻いて使ってました。
これがね、じんわり温かくて冷めにくく、そして何がこれの一番気に入ったところかというと、さくらんぼのいっぱいの種が痛いツボにうまいこと入ってくれて、ツボ押しマッサージになること。
海外に住んでると誰にお世話になることもできない。どんなに体がしんどくて動かなくても、体をさすってくれる人も体の痛いツボを押してくれる人もいない。すべて自分に置かれた現状に自分で立ち向かっていくしかない。そんな追い詰められた現状で、このじんわり温かくて、自分が今、押してほしいツボにうまいこと入ってくれるこの袋。これはちょっとした母親がわりです。(笑) 海外にお住まいで、体を温めたい、ツボ押しを希望の方、これなかなかオススメです。薬局で、Kirschkernkissenと聞いてみてください。なんだかこれを使うとホっとしますよ。
それにしてもさくらんぼの種を使ったホカロンみたいな原始的なものが今だにあるなんて、なんてオーストリアらしいんだろう・・・・。なにせ靭帯が切れて、足首が膨れ上がった時なんか病院にいっても湿布もでない国で、冷凍庫にある野菜かお肉の袋をそのまま患部にのせておきな!なんて言われてびっくりした経験があるんですが、さくらんぼの種っていうのがいかにもオーストリアっぽくってなんだか気に入った私。日本へのお土産にもいいかも?!