クリスマスの後は翌日から家族で数日間スキー旅行に行ってきました。これが母さんからの家族へのクリスマスプレゼント。(いや?母さんが気分転換をしたかった・・・)
クリスマス休暇まで9月からずっと勉強を頑張ってきた子供たち。9月に子供たちは小学校、そして高等学校と新しいステージに上がったのですが、今までと違う環境にこの数か月はついていくのに精一杯でした。特にルーベは10歳とて高等学校はそんなに甘くもなく、いつも宿題やテストに追われ、週末に少し息抜きをする以外ゆとりの時間はなく、学校が終わって習い事が終わったら寝るまでほぼひたすら勉強の毎日でした。だからこそこのクリスマス休暇はちょこっと子供たちに息抜きをさせてやりたかった。(そして母さんも・・・・)
新鮮な空気を吸って、冬の大自然の中に何も考えずにボ~と身を置きたかった。去年の暮れにかけて不幸が続き、精神的に疲れていた母さん。一番堪えたのが11月末に教え子が突然亡くなってしまったこと。この教え子は母さんのウィーンでの一人目の生徒さんでした。大学の教授をされていたのですが、私の生徒でありながら私のことを気にかけて下さり、毎週私に次の仕事までに空きがあるとその時間にご飯を作ってくださり、ここウィーンで活躍して欲しいとドイツ語のレッスンをして下さったり、才能のある音楽家を紹介してくださっり・・・とても面倒見のいい方でした。
太陽みたいな方でいつも精力的に色々なことをされてました。亡くなる1週間前に少しいつもと体調が違い不安になって病院に行かれたら急性白血病だと診断され、診断されてから一週間のうちに見る見るうちに体調が悪くなり一週間後には病院で亡くなりました。それまでなんの症状もなかったらしく、あまりにも突然の悲しい知らせに一か月ほど考えるだけで涙が止まりませんでした。お葬式は彼女の地元でするということでお葬式には参列できず、献花をおくることしかできず、ちゃんと自分の中でお別れがしたい。彼女のお墓参りをしたいという気持ちがあり、そういう意味合いもあり今回は彼女の眠る近場で家族で旅をしました。生憎私たちが訪ねた時にはまだ納骨されてなく、結局彼女に挨拶はできなかったのですが、それはまた今度改めて伺おうと思ってます。
そんなわけで今回の旅の行先はまたまたケルンテン州。一昨年からここの壮大な自然の美しさに惚れている母さん。3泊4日の旅はスキー以外ひたすら心身ともに休めること。今年は暖冬であまり雪が降らないので雪のコンデションを心配していたのですが、とても雪質がよくって下手くそな母さんでもとても滑りやすかった。
3時間ほどスキーを滑ってあとはスーパーで夜ご飯の買い物をして滞在先の部屋で簡単なものを作って食べて後はみんな何もかもこの時は忘れてそれぞれ好きなことをして楽しむ!!こうやってエネルギーを補充してまた来年(今年)から頑張ろう~!!家族みんなにとってちょっと息抜きする為に必要だった今回の小旅行。とてもリフレッシュできました。
スキー場から帰る山道から一面に広がる夕日色に染まった雲海。色々な想いが重なってすごく感無量な気持ちにさせられました。