今日で一年の〆が終わりました。終わったと同時に走り続けたことからくる脱力感か、体が腑抜けの殻のようにクラゲになっています。
実は先日のイベント、信じられない裏事情があったのです。こんなに本番前にヒヤっとしたことはないぐらい焦りました。
それは19時から開演の2時間前の17時からリハーサルの時間を設けていて、私は会場に一足先に夕方の4時半に入り、ホールのおじいちゃん管理人さんと色々な手続きや注意事項などを確認していました。そしてそのおじいちゃん管理人さんは全部伝達事項をすべて私に伝えたら、さっさっと帰っていってしまいました。どうやらホールは私が最後に電気や窓の確認をして玄関口の扉を出たら自動的に外からは人が入れないようになっている仕組みらしいです。
さて管理人さんとの打ち合わせも終わり、会場の椅子の配置や色々なことをやって、リハーサル開始の10分前に玄関の扉を開けにいったら、扉が開かない!!おじいちゃん、管理人さん言ってたやん!中からは自由に開けられるって。なんで開かへんのよ~。もうすぐ生徒がぞくぞくやってくるって~!!会場に一人閉じ込められた私はホールの事務所に電話するも、もちろん管理人さんは家に帰ってしまってつながらないし、すべて窓はフェンスみたいなのが張られていて、外にはでられない。とっさに私の聞き間違えかと、頭の中で彼とやり合ったドイツ語をさかのぼっていくけれど、どう考えても私の聞き間違えではない!どうする?!ピンチ!!
急いでクリ子に電話してとりあえず会場に来てもらい、私の勘違いか、開け方が間違ってるのか、扉の向こう側から見てもらうけれど、どうやらこのおじいちゃん管理人さん、いつもの家路に着くときの習慣で、ホールに人がいることを忘れて扉の鍵をしっかり外からかけてしまったようだ。そら、どんなにやっても開かないはず。
生徒のお母さんの一人が、鍵屋さんに行って開けてもらえないか聞いてくださったのだが、その場合扉の鍵の部分を壊すしかないとのこと。ここは市の持ち物だし、そんなことを勝手にはできない!!って言っている間に、他にもリハーサルの時間にやってきた生徒のお父さんが、何やら針金みたいなものを鍵穴にあうように細工をし、無理やり開けようと試みてくださった。クリ子と男手二人で無理やり扉にかかっている3つの鍵をこじ開け、壊れるんじゃないかという馬力で扉と葛藤すること数十分、扉が開いた~!!ここが昔ながらの木の扉でほんと助かった。それじゃなかったら絶対無理!
ホールに閉じ込められた私、そして外で会場の中に入れずリハーサルを待つ子供たち・・・これからどんどんやってくる70名ほどのお客さん達のことを考えるともう頭が吹っ飛び、どうしていいのかわからない地獄をしばらく味わいましたが、扉が開いたお陰で一つ隔たりになっていた扉から再会が果たせました。
結局リハーサルが30分ほどおして始まり、本番が終わるまでは本当にひと時も休むこともできなかった今年の演奏会でしたが、後で来た生徒達やお客さん達はそんなことも知らず演奏会に集中し、帰り際にいい演奏会だったと言って頂けた時には本当に肩の荷がおりました。
もう二度とあんな思いはしたくない!!おじいちゃん管理人さん、もう勘弁してください!そして最後にこのハプニングに対処してくださった父兄の皆さん、本当にありがとうございました!
さて私達は明日から一年の疲れを癒すべく?ハンガリーの温泉旅行に行ってまいります。楽しみ!!