2020年のクリスマス

クリスマス明けの翌日26日からハードロックダウンに入っているオーストリア。日常必需品以外のすべてのお店が閉まっていて、学校もまた一月半ばまで家庭学習になってしまいました。(二週間前までもハードロックダウンじゃなかった?!っていうそこのアナタ、その通りです。またなんです・・・泣)そんな状況なので、せめてクリスマスだけは楽しく明るく過ごしたい!

24日、25日だけは今までのコロナ規制が解除されて大人子供合わせて10人までは一緒に集まってクリスマスを祝ってもよい。そして外出規制に時間制限は用いない・・・ということで、我が家は25日の夜中0時までのシンデレラ。(26日0時からは24時間外出規制が施行されてます)まずはその前日の夜に家族四人、コロナテストをして陰性を確認してから、いつもお世話になっているアニーを家に招待して一緒にクリスマスをお祝い、そして夜は義理両親のところに移動して、くり子の両親と兄弟と一緒にクリスマスをお祝いしました。

いつも子供たちのことを一番に考えてくれているアニー(くり子の亡くなったお爺ちゃんの再婚相手だったので、血の繋がっていないけれど、大好きな曾おばあちゃん)、そしてアニーのことがだ~いすきな子供たち。高齢な上、喘息もちなので絶対コロナにはなってもらっては困る!とアニーと一緒にクリスマスを祝う為に泣きながら、鼻に長い棒を突っ込んでコロナのテストをする子供たち。それでもやっぱりアニーとはお祝いしたい!!毎年、この日はアニーとホテルでクリスマスブランチを一緒に食べるのが恒例だったのですが、今年はそれができないので、せめて家で華やかな雰囲気を演出したくて、今回のテーマは現実を離れて華やかなひと時。

普段はシルバーの控えめな感じが好きなのですが、今回は気分も滅入っているのでおもいきってゴールド!すべてをゴールド基調にテーブルを用意しました。この日の為にゴールドのテーブル用品をインターネットで揃えた母ちゃん。

アニーの大好きなサーモンを使ったサーモンのテリーヌはルーべ作。朝一番からキッチンに立って、前菜を用意してくれました。

メインは母ちゃんの鶏もも肉のワインソースがけ。付け合せはジャガイモのピューレとズッキーニとブラウンマッシュ。この写真はありません~!母ちゃん、クリスマスまでの一週間、疲れなのかストレスなのか、身体がしんどくて、吐き気が毎日して・・・とにかくしんどくて味見しても食べたい気分ではなく、味がきまらない!!コロナのテストをしても、毎回コロナは陰性。体調が万全でない時に料理しても出来上がった料理も味もいまひとつ。くり子もアニーも美味しい!と食べてくれたけれど、母ちゃんは不本意。母ちゃん、体調が万全な時にまたチャレンジしたい~!

身体が万全ならもっとちゃんとしたおもてなしが出来たと思うとなんとも不本意で残念な気持ちがいっぱいな母ちゃんですが、子供たちもアニーもずっとくっついて話をしたり、歌を歌ったり、べったりアニーにくっついてる子供たちを見て、食事や他のなんかより、この3人にはこの時間が一番待ちに待ったもので、これを叶えてあげられたことが一番よかったのかな・・と思ったクリスマスでした。(アニーサンタにもらった時計で一緒に写真と撮る3人。まだ携帯電話は持たせたくなかったので、GPSと電話機能がついた時計をサンタさんにお願いしました。これで公園で友達と遊んで帰りたい!と思ったら母ちゃんに連絡ができるね!!母ちゃんもこれですこしホッとできます。(嬉)

やっと明日から学校

ウィーンのテロ事件の後、厳しいロックダウン政策が出されこの三週間はすべての幼稚園、学校、大学は休校。そして最低限の日常生活に必要なスーパーマーケットや銀行、郵便局以外はすべて営業禁止されてました。3月のロックダウンの時はスーパーでお花やちょっとした玩具なんかは買えたのですが、今回はそれも生活必需品ではないということでスーパーから撤去されていました。そんなロックダウンが今日で終わり。明日から学校や商店などはまたいつもの日常へ戻ります。

11月初旬の新型コロナウィルスの感染者数から見ると、厳しいロックダウンはどうしてもやらなくてはいけない政策だと分かっていても、この3週間家事に子供のホームスクーリング、オンラインでの母ちゃんの仕事などなどやることはいっぱいで、最後の一週間はしんどいものがありました。それだけにこの3週間の政策でコロナの患者数や死者数がグンと減ったこと。そして明日から幼稚園も学校も始まってくれることにホッとしています。(この花束はロックダウンが始まる前日に仕事帰りに花屋さんに寄ったら、次の日からお店を閉めなくちゃいけないから、もらってもらえると嬉しい・・・と言われて頂いたもの)

厳しいロックダウンが始まる前の最後の週末は週に何回も会うお友達家族と我が家で和食パーティー。

ヨーロッパ人家族なのですが、日本食とジブリの映画がとても好きな家族。お寿司と餃子の作り方が知りたいというので、今回は子供たちも一緒にみんなでお料理教室。餃子も握りも巻きもすべて子供たちとお友達のお母さんが頑張って作ってくれました。(ついでに盛り付けも!)ここで母ちゃんが手出しをすると作る工程が分からなくなって、家で作ってもらえないような気がしたので、母ちゃんは一つだけ見本を見せるだけで後はすべて皆さんにお任せしました。見かけはなかなかユニークなものもありましたが、味はどれも日本の家庭で作るオリジナルに近い味でどれも最高に美味しかった!

この三週間、くり子も自宅で仕事をしていたので、2週間ほど過ぎた頃から料理の献立が思い浮かばず、週末の一食ぐらいは楽をさせてもらおうと最後の2週間は日曜日の昼ごはんだけ毎週テイクアウトをお願いして、母ちゃんのストレスを軽減させてもらいました。

今回のロックダウンでは公園は開いていたので、昼過ぎまで勉強をさせ、毎日15時から18時まで最高気温が0度にならない日なんていう日も多々ありましたが、公園でいっぱい遊びました。家に帰ってきた頃にはもう足がギブスて固定されたかのように凍り付いて、毎日暖炉で氷のように固まった足を暖めてから料理を作ったのも今やいい思い出です。

子供たちと四六時中向き合った今回のロックダウン。母親業は大変でしたが、充実した時間が過ごせて子供たちの生き生きとした笑顔がいっぱい見ることができた3週間でした。

さぁ~明日から少しずつ生活が動きだします!やはり気がパァ~と晴れるようにまずはお花屋さんに大きなポインセチアでも買いにいこう~!!!