たのしいパーティー

昨日は結婚して初めて我が家で小さなパーティーを開催した。何せ家が小さい為、パーティーをするにはちょいと手狭で、今回も私とクリ子を入れて6人でのパーティーは、ぎりぎりみんながテーブルを囲めるといった感じだった。

昔はよく皆で集まって年に何回かはお食事会をしていた私達だったが、みな忙しかったり、家族を持ってそんなに自由に動けなくなったというのもあり、このお友達とお食事会自体が一年ぶりだ。そんなんでこういう日本人だけでワイワイ話せるパーティーが懐かしかったり、嬉しかったり・・・そして今回はお友達と私が3月生まれということもあり、二人のお誕生日祝いみたいな意も込めてのパーティー。(このケーキは私達が話しに夢中になっている間に、クリ子が私達の為にバースディーケーキを焼いてくれた残り)

一週間前にいきなり思い立ったパーティーだったのにも関わらず、声をかけさせて頂いたお友達には皆、快く”了解!”というお返事を頂き、とっても心地よいスタートだった。

残念ながらあまりにも楽しくって、ブログ用に写真を撮るということさえ忘れてしまって、パーティーの写真は一枚もありませんが、本当に心から笑い、好きなことを言い合い、来てくれたみんながとってもリラックスされていて、いい笑顔だったのが、主催した者にとっては一番嬉しいかな。

クリ子も皆、日本語しか喋らないのに、私が仕事に行っている間に家の掃除をしてくれたり、パーティーの買い物をしてきてくれたり・・・・その後も、彼なりにみんなに楽しんでもらいたいと気を利かせてくれ、本当に心地よいパーティーになった。クリ子、ありがとう~アナタのサポートなしには成功しないパーティーでした。

結局、晩の6時から始まったパーティーは朝の5時半近くまで続いた。ってクリ子は結局、いつまでパーティーがあったのかは知らず。彼は2時頃にご就寝。それでも彼は翌日、何一つ私に言わず、ニコニコとしていてくれ、パーティーの後片付けまで手伝ってくれた。なんて心の広い男よ。

今回来て下さった皆さん、そしてクリ子、本当に楽しいパーティーでした。ありがとう~!!

上の写真は、私のお友達でもあり、私の生徒さんのお母さんでもあるSさんからの心のこもったお誕生日プレゼント。これはある日の娘さんのレッスン風景を隠し撮り?して収めてくださったフォトアルバム集。私にとっては何よりも嬉しい素敵なプレゼントです。Sさ~ん、ありがとう~!!そして今後とも宜しくお願いします。

母は強し

先日、もうかれこれ2年ほど会っていなかったお友達に会いに行ってきた。歩いて10分足らずというご近所さんなのに、生活する時間が違うのか、それとも行動範囲が違うのか、今まで道などで会うことがなかった。

同じ京都生まれのお友達で昔から波長もあい、気さくに話ができるお友達だった。そんな彼女は夏に待望の赤ちゃんを産んだ。それも双子ちゃん。赤ちゃんが産まれた時も病院から携帯にメールで出産の報告をしてくださったり、双子ちゃんの写真などを送ってくれたり・・・一度、双子ちゃんに会いたいなぁ~なんて思いながら、お互い都合がつかず半年が経ってしまっていた。

そして遂に先日、その双子ちゃんにご対面。まだ6ヶ月の二人の赤ちゃんの育児に追われていて大変な時期なので、気を遣わせちゃいけないと思って、その日は散らし寿司を作ってお重にいれて持っていった。だって二人の子育てに終われていれば、ちゃんとしたお料理も日本のお料理もご無沙汰だろう・・なんて思って。

それがどっこい。彼女は子育てを楽しみ、家事をちゃんと一人でこなし、その日は私が前もって、散らし寿司を持っていくことを伝えておいたので、彼女は手作りのササミのしんじょうと湯葉のお澄ましに筑前煮と酢のもの、そしてデザートに抹茶と小倉あんのケーキを焼いて待っていてくれた。

私より10歳近く上の彼女は、まだ子供がいなかった時、か細くて体調もあまり優れず、どちらかというと軟弱な感じがしていた。

それが、今や2児の母。そしてご主人が遅く帰って来れらる上に、ご主人は家事仕事が一切駄目。赤ちゃんのお風呂入れも駄目。そう、彼女は2人の赤ちゃんの世話から、掃除、洗濯、お料理、お買い物、二人の赤ちゃんのお風呂入れからすべて一人でこなしているのだ。

赤ちゃんがいなかった時はあんなにか細いと思っていた彼女が、今や何もかも一人でこなす妻であり、お母さんになっていた。それでも彼女は昔より生き生きしているし、疲れた様子など一切みられず、昔よりますます綺麗になっていた。

彼女の本心は頼れるところがあったら、頼りたいのはやまやまだけど、今、自分には頼れるところはどこにもない。じゃあ、私が今すべき役割を楽しみながらやればいいのよ!ってところだろう。

彼女は実際、子育てから家事業、すべてをパーフェクトにこなしている。私みたいな自由がきく身でもしないようなことまで彼女はやっている。

そして彼女は車生活ではなく、どこに行くのもベビーカーを押して、電車やバスなどで行動している。もちろん双子用のベビーカーというものは、幅もとり、電車やバスに乗れないことも多々。そんな時は30分も40分もベビーカーを押して、目的地まで行ってまた帰ってくるそうな。

私が、そんな細い体であの坂道を2人のベビーカーを押して行くの~?!なんて言うと、そんな彼女は、私に ”いい散歩になるし、子供もベビーカーに揺られていると、気持ちよさそうに寝てくれるから、楽しいし、嬉しくなるよ!” と嬉しそうに言う。

母なるものは強し!!

ウィーンでお節料理

先日、友人宅で行われた新年会にご招待して頂いた。う~ん、新年会って響きがなんだかなつかし~いなんて思いながら軽い気持ちで行ったらビックリ。

そこにはお正月、日本に帰れなかった私達の為に、お節料理が用意してあった。またその内容が素晴らしい。日本で食べるお節料理の内容、ほぼ再現されていたのだ。

ごまめに数の子、なます、お煮しめ、昆布巻き、出汁巻き・・・なかったのはきんとんだけだった。後はすべて日本食材店や日本から持ってこられた食材で丸2日かけてこの日の為に作ってくださったのだ。

生憎、お料理の写真は他のゲストの方の妨げになると思ったので、撮らなかったのだが、関東の方では飾るというお米や塩、昆布などをこっちであるもので柔軟にアレンジして今年一年を願ったものまでちゃんと用意されていた。

この日の流れは、まず結び昆布と梅干が入ったお茶、(これなんて言うんだっけ?使わないとどんどん忘れていく言葉の一つ・・・言われるとすぐ思い出せるのに、自分の口からはもうなかなか思い出せないそんな悲しい現実・・)と軽い和菓子から始まり、

御とそ・・皆で新年のご挨拶をし、日本酒を頂く。お料理が運ばれてくるまでに、ちょっとしたお酒のあてにと、塩辛とたこわさや、手作りおぼろ豆腐が一口ずつ用意してあるのがなんとも憎い演出だ。

そしてその後がお重に入ったお節。もうこれが感動もの。だってどれもちゃんと時間をかけてお出汁からとって、丁寧に作ってあるのがわかる数々。そしてこっちでも食べても日本で食べるお節に劣らない食材がもつ美味しさを感じることができるぐらい、食材を殺さず、ちゃんと生かしたお料理になっているのだ。

これ、日本で食べる時よりお節の喜びと美味しさを堪能できるかも。こういう味に飢えているのもあるけれど、日本料理というのはそれぞれの食材のもつ個性を尊重して、それを生かした調理法をしているんだ、ということをひしひしと感じられた時。

その後も関東風お雑煮を頂き、〆に白玉とあんこのデザートまで頂き、本当にここまで手間ひまかけて一人で用意してくださったお友達にありがとう~!!の感謝とお礼の気持ちしか表現できないぐらい本当に嬉しいサプライズだった。

こんな素敵なお友達をウィーンで持てたことに心から感謝すると共に、これらすべてのお料理に込められた彼女の気持ちというものをちゃんと私自身の心で噛み砕いて、自分なりに今年一年を色んな意味でちゃんと見つめていかなくてはいけない・・・と痛感した一日だった。