Film Festival

7月に入り演奏会が少ないこの時期、今年も市庁舎前の広場でフィルムフェスティバルが始まっています。

過去のよかった演奏会の録画を市庁舎の大スクリーンに映し出して見るというものなのですが、大スクリーンで見る演奏やオペラはなかなかの迫力があります。

スクリーンの前には椅子がちゃんと何千席と用意して並べてあるので、フラ~っと夕沈みがてら寄ってみるのもよし、これをメインにいくのもよし。

またこの前にはいっぱいの屋台が並んでいるので、屋台でご飯を買い、音楽を聴きながら食べるのもよし。

どこの屋台も今、ウィーンで流行っているレストランやバーなどが出展しているので、味は間違いなし。でもちょっと割高ですけどね。

ウィーンの人達はなかなか遊び上手。こういうイベントを旨いこと使って、夏を楽しんでいるように思います。

ただ問題は日が沈んでからの上映なので始まるのが夜の9時半頃から。観終わった頃にはもう日付けが変わりかけてるっていう時間帯。次の日が仕事だと最後まで観るのはなかなかつらいものがあります。(ってタダで観れるので途中で帰ってもいいのですが・・・・)

本当は私達も明日が日曜日なことをいいことに観にいこうかと思っていたのですが、(今日はAnna Netrebko, Jonas Kaufmann とErwin Schrott)この暑さで出かけるのが億劫になったのと、クリ子が火曜日までにプロジェクトを終えなくちゃいけないらしく今、必死で仕事をしているので今日は大人しく家で過ごすことに。でも是非、今年一度でもいいからこの雰囲気だけでも楽しみたい~!!皆さんもウィーンに観光にこられたついでにフラ~っと寄ってみてはいかがですか?

永久ビザ取得へ奮闘

ウィーンに住み始めておよそ10年。クリ子と結婚してもうすぐ6年。でも外国人である私は結婚してもそう簡単にここにずっと住めるわけじゃないんです。

この最近は2年に一度の滞在ビザ更新でしたが、それまでは毎年ビザの更新をしてました。本当ならもう5年ビザっていうのが出てもいいはずなのですが、前回の申請の時に法律が変わったかなんかで5年が下りず、2年ビザ。そして今回やっと5年ビザ申請ができるようになったのですが、これが大変。

申請するお役所や地域によっても違うし、担当者によっても違うのですが、用意してこい!というリストに載っている書類だけじゃご不満のようで、この書類だけじゃ駄目だわ!なんて言ってはイチャモンをつけられ、結局私達はビザ更新をしにお役所に行った日から5日連続でビザ更新の為に色んなところに駈けずり回されました。

出生証明書や婚姻書、旅券や住民票などはもちろんのこと、夫の給料明細書や保険なんかの証明も必要なんですが、これ以外に家を買った時の契約書なんかも必要なんです。それらを全部揃えて持っていったら、う~ん、今回は永久ビザが欲しいのなら、これに加えてEU規定のドイツ語認定書が必要と言われ、そうだと思ったからこちらで出た大学の国家試験の時の合格証明書とかも用意していったのに、これじゃ駄目。ウィーン市で決められた指定の場所でドイツ語の試験を受けてくるか、そこで証明書を作ってもらってください・・・と言われて、今度はそれを作ってもらうのにまた一問答ありましてね。クリ子がインターネットに載ってるものすべて用意して、後は証明書を書いてもらうだけという状態で行ったのですが、これもなかなか書いてもらえず。理不尽なことがどうしても許せないクリ子は、すべてそちらが指定したものを用意して足を運んでいるのに何故、書類を書こうとしないのか!とこちらも引き下がらず、結局2日続けてそこに通い、やっとこさクリ子の思う通りの書類が書いてもらえ・・・・・。

そしたら今度は写真がEU規定の旅券用写真にこれは反すると今度は言われましてね。いやいや・・・私これ、昨日わざわざパスポート用写真を取りにお店に行ったんですけど・・と言ったのに、目が離れすぎてるらしい。確かにこの写真、自分でもお店でもらった時に納得いかなかったのですが、わざわざお金と時間を割いてパス用の写真を取りに行ったのに、これも再度取り直して持ってこい!!ですって。あの~この写真に関してはお役所の言い分も分かりますが、某有名電気屋のカメラマンよ~お金返してくれ~!!

そして最後は家を買った時に組んだローンや借金がないか?という書類を持って来いというんです。お役所でご夫婦お二人にローンや借金はありませんか?なんて聞かれたのでありません!!と答えるとじゃあ、それを自分で書類作成して持ってきてください!!と言うんですが、自分で書類作成するんだったら、ウソ申請もできるんじゃないの?何のためにこの書類がいるの?!って突っ込みたくなりましたが、ここは我慢。おとなしく書類を作成して、お役所に持っていくことにします。

今度こそは申請許可がおりますように・・・。(でも書類が全部揃ってないのにも関わらず、お役所はビザ申請用にちゃっかりお金だけは前払い金として100ユーロ請求してくるところがなんとも言えません)2年ほど前から厳しくなった永久ビザの更新。永久ビザが出たからってずっとビザを更新しなくて良い訳じゃなくって、5年に一回更新にまたお役所に行って、書類とお金を払うんですがね・・・。これ、こっちに住む限りはずっとお付き合いしていかなくてはいけない厄介な手続きです・・・。

ゼメリング鉄道

5月1日がメーデーで祝日となるオーストリア。なので月曜日は有給休暇を取って4連休にする人が多いのですが、クリ子も知らぬ間に有給休暇を取ってました。でもそれを知らされたのは昨日。え?!私だけ仕事・・・・・。なんだか一気に仕事する気が失せてしまいました・・・。

さてオーストリアには世界遺産に登録されている山岳鉄道があります。イタリア人の設計士カール・リッター・フォン・ゲーガーによって1854年に作られた世界で最初の山岳鉄道で、ウィーンからイタリアまでを結ぶ鉄道。

今でもこの路線は現役でウィーンから南下し、グラーツやケルンテン州、そしてべネツィアやローマ、スロベニアやクロアチアを結ぶ重要幹線の一つ。

昔のようにここに蒸気機関車はもう走っていないけれど、それでもここを走る列車の風景には風情がある。

高台から眺めていると、目の前を通っていった列車が、山岳地帯のトンネルに入り見えなくなったと思ったら、また10分後ぐらいに今度は今まで見ていた方向と反対側から音を立てながら出てくるのが、なんとも見ていて楽しい。

自然と山の間を走り抜けていく列車。鉄道ファンでなくてもこの風景はなかなか感動的なものです!