ロニーの操縦する飛行機で・・

今回の日本帰国。ロニーあっての私達である。クリスマス明けの飛行機は混んでいる上、値段がベラボーに高い。お正月料金といったところだろうか?正規の値段でもし私達日本に帰っていたら今頃、帰国ビンボーになっているはずだ。それがどっこい。ロニーの操縦する飛行機で飛ばしてもらうとなんとお一人様、往復100ユーロ以下だった。こんなお得なことはないぜ!

IMG_6447.jpgあまりはっきりはわからないのだが一応クルーのお手伝いという名で飛ばさせてもらう為、離陸、着陸の際はコックピットでパイロットさんの横にがっちりとパラシュートでも飛ぶのかというようなぐらいのベルトで体をグルグル巻きに固定されて一緒に飛ぶ。

胴回りだけでなく、両肩にもそして股の間にもベルトが渡されてガチガチにされたと思ったら、急に説明が始まる。Oyumichen、もし何かあった時は僕と一緒の行動をとるねんで!救命チョッキはここ。酸素マスクはここを押して、こう外してこうやって使うねん。顔を覆い被さるぐらい膨れ上がるけどパニックになったらあかんで。それから逃げる時はこのフロントガラスの横の窓から脱出するからな。え?!窓割るん?違う・・それ横に引けるようになってるねん。だからそこからハシゴを出すからその窓から出るねんで。全部僕の真似したらいいからな。わかった?!

IMG_6450.jpgロニーそれって何かがあった時の為に一応、説明してくれてるだけやんなぁ~。そんな最悪の事態起こらんやんなぁ~?大丈夫、大丈夫。決まりで説明してるだけやから。安心して・・・

さぁ~いよいよ出発。無線機も耳につけさせてもらって管制塔とのやり取りなども聴かせてもらう。もうちょっと待機してください。今、空から飛行機が降りてきますので・・・長距離飛行の場合は1機に対して3人のパイロットが常備されている。その三人が揃って他社の飛行機の降りてくる飛行をチェックしている。速度がどうやら、あれはちょっと地上についてからも走りすぎやで。きっと罰金とられるわぁ~。などみんなめいめいに言っている。

IMG_6455.jpgさぁ~いよいよ私達の飛行機の離陸である。飛行機をゆっくり走らせ、滑走路に行く。コックピットからみる滑走路はなんて綺麗なんだろう。まるでクリスマスのイルミネーションが壮大になった感じだ。そこをゆっくり走っていたと思ったらいきなりスピードを300ぐらいにあげ、走りだしたと思ったら飛行機が真上に上がっていく。すご~い、めちゃくちゃ飛行機が傾いてる。コックピットから見える窓には真っ白の雲しか見えない。真っ白の雲に向かって一直線に70度ぐらい上向いて飛んでいく。雲の筋が消えたと思ったらいきなりそこには真っ青な青空が広がった。

一瞬の出来事だがなんだか感動的だった。そしてその後は高度を上げていき、最終的には1100ぐらいまでにするらしい。

ひとしきり、すべて操縦の仕方から装備から色々なことを教えてもらった。ロニーこれ病みつきになるかも。今度もまたコックピットから離陸、着陸させて~!興奮がやまないうちにみんなにほな、頑張って飛行してね!とご挨拶をし、自分の席に戻ったのでした。 持つ者は友!

無事に終わりました

やっと撮影が無事に終わり何かしらすごくホっとした気分。思っていたより順調に簡単に撮影も終わり、なかなかいいフィルムが撮れたと思う。そしてその後、みんなで打ち上げ会をレストランでし、多いに盛り上がり、ただいま帰宅。

人に見られる恐さ、人前で演出する恐さを知っている者からすると今回の撮影は私にとっては随分気楽で楽しめた。たったの3曲を収録するだけだった今回の撮影だが、終わってみるとあ~もっと踊りたかったと思うほどだ。やっぱりどんな小さいことにしろ一つのことを終えるとこんなに気持ちいいものはない。

いい演技と撮影を終え、美味しい食事とお酒を飲んでみんなで酔いしれる、それほど楽しいひとときはない。さぁ~いいフィルムが出来上がってきますように・・

その後いづこへ?

IMG_3074.jpg桂離宮を後にし、私達が向かった先とは京都と福井の県境、美山だ。何故ここに行ったかというとここに昔ながらのかやぶきの家でできた集落がまだ残っているからだ。

IMG_3075.jpgここの集落の4割の民家が江戸時代に作られたもので実際にまだここの村の人達が住んでられる。

IMG_3077.jpgこのかやぶき屋根の厚さにビックリ。すべてススキで出来ている。この村のあちこちで屋根の痛んだところを修理する為にススキが植えられ、切り取り束にして干されていた。

IMG_3079.jpgこのかやぶきの家の中は見かけとても寒そうに見えるが実際はすごい暖かいらしい。一軒の家に入るとそこには囲炉裏があった。懐かしい・・・そして囲炉裏のヤカンからその村に住まれているお婆ちゃんがお茶を入れてくださった。これがとってもいい香りのお茶でとってもおいしかった。

IMG_3082.jpgこれは昔のお風呂らしい。お婆ちゃんの家が昔、五右衛門風呂でたまにおばあちゃんの家に行くと台所から面したお風呂の外から薪を炊き”お婆ちゃん、お湯加減はどうですか??”って聞いたことを今でも鮮明に覚えている。こういう昔ながらの家を見ると、お婆ちゃんの台所やそこから面した庭に立派な柿が育っていたことを思い出す。柿を食べるのは苦手だったけど柿採りは楽しかったなぁ~

IMG_3085.jpgわらじ・・・外国で暮らすのが長くなってくると異様にこういうものに見ると日本らしさを感じて、一人でジ~ンときてしまう。

外国に住んでるとその国の文化や街並み、歴史ににいっぱい触れることができ素晴らしいが、その分また日本人として日本のよさをも改めて見直し日本という国に新たに誇りをもつのでした。

長い間にわたって書いてきた日本の滞在期もこれにて終わりとさせて頂きたいと思っております。長い間皆さんお付き合い下さいましてありがとうございました。今回、日本に帰って一番に思ったことはやっぱり日本って素敵な国だな!そして日本人に産まれてきてよかったということです。こっちに住んでると外国人扱いされ、自分の生まれ育った国のように思うようにことが進まないことが沢山あります。そしてまた日本に帰っても何をもって典型的と言えばいいのかはわかりませんが、私は典型的な日本人ではなくなってしまっています。どっちの国に居ようが私の居場所というものが見つけられなくなっています。だけど私は日本人に生まれたこと、そして日本人であることに誇り持っています。今回はそのことを改めて自分の心に確かめた日本滞在でした。日本滞在期間中、色んな方にお世話になりよくして頂き、また沢山の友達が忙しい中、私に会ってくださりったこと心から感謝しております。本当に素敵な楽しいひと時でした。ありがとうございました!

IMG_3093.jpg最後は日本のこのような素晴らしい風景や文化がこれからもずっと残っていくようにこの神社にお祈りして終わりとさせて頂きます。