殿の誕生日

昨日、2月18日は我が家の姫のような殿の誕生日だった。殿は36年前のこの日の晩9時過ぎに産まれたそうな。

そんな訳で昨日の晩はお祝いコースを。この日の晩の予定はまず、ウィーン交響楽団の演奏会を聴き、その後、街でお食事というメニュー。

今日は順番が逆になってしまうが、演奏後のディナーのもようを・・・(演奏会については明日にでもまたUpさせて頂きます)

演奏会が終わったのが、9時半すぎ・・それからのディナーとなる上、平日の晩ということもあり、あまり優雅にゆったりとお食事とはいかなかったが、ちょいと新しいレストランを開拓したくて、今回は知り合いの方から推薦して頂いた、こちらのレストランへ。

Palais Esterhazy (エスターハージィー公爵のお屋敷)の中にあるこのレストラン。ひっそりとしているので、ボ~っと道を歩いていると見落としてしまいそうだ。

さぁ~クリ子、好きな物を食べるがよい。今日は私のおごりじゃ~!!って言ってもピッツェリアなんだけどね。ここのピザはその知り合いの人によると、ウィーンで一番美味しいと絶賛されているもの。なんででも誕生日にピザなんだって?!それはクリ子が希望したんだから仕方ない。本当はもっとエレガントな特別料理をご馳走するつもりだったのにさ!

今日はすべてクリ子にお任せしよう・・彼が食べたいものを好きなだけ頼んでもらおうじゃないの!!私はメニューは見ないよ!金額が怖いから?いやいや、後でどんな領収書がこようとそれぐらいサラリと払ってみせますわよ!なんて、何回も言いますが、ここピッツェリア!だから街の中心地のお城の中にあるレストランとは言え、絶対、目の飛び出すような金額はつかないって知ってるんだけどね・・・・

まずはクリ子が大好きなスモモの果汁をシャンパンで割った食前酒。

そうこうしてるうちに前菜の牛肉のカルパッチョがやってきた。これがもう最高に美味しかった。魚介類が豊富な日本に住んでた時はカルパッチョと言われれば、鯛やホタテなどを想像していたが、ここは海のない国。ここ、オーストリアでのカルパッチョと言われれば第一に出てくるのが、この牛肉のカルパッチョ。今まで、ウィーンで何十回と牛肉のカルパッチョを食べてきたが、ここのが一番!何よりお肉が新鮮でとってもジュウシィーなのだ。お肉の甘味まで感じられる、そんな生肉はオーストリアではなかなか食べられない。

そして、ここで作られた手打ちパスタ、ボンゴレ。貝はべつに特別ってことはなかったのだが、この手打ちパスタがもちもちしていて、手打ちの讃岐うどんを思わせるようなそんなそんなコシ。どこか粉っぽさと重さが気になる、私の中での手打ちパスタの概念をくつがえさせる、そんな軽くてコシがしっかりとしている、自家製、手打ちパスタが初めて美味しいと思えた一品。

そしてクリ子、ご希望で牛肉のオリーブとトマト、ニンニクソースのステーキ。私は食べていないが、クリ子によるとかなり満足のいく一品だったそうな。

さぁ~そろそろピザにいくのかとおもいきや、”僕、今日はピザはいいや!他のがとっても美味しいから、僕、今日はピザは頼まない!”

え!ピザが食べたいからここに来たんじゃないの?!それだったら別にここでなくても他のお店でもよかったのに・・・・

だけど、ピザが美味しいお店と言えども、他の料理もなめてはいけないぐらい、どの料理もかなりのクオリティーを持つものが出てくる。今回ピザは食べなかったが、それでも十分満足のいく期待以上のレストランだった。

最後にデザート、パンナコッタ。これ、注文を入れてから、作るので、出来上がってくるまで30分くらいかかるが、その間、ワインを飲みながら、会話をしているうちに、アッという間に30分という時間は過ぎていった。

この日は、料理は一品ずつ、そしてこの他にイタリアの白ワインを一本ボトルで頼み、後、食後のエスプレッソ、食前酒を飲んで、これで15000円だったら街中で食べるにはなかなか満足のいく値段ではないだろうか?まあ、ピッツェリアと考えるとちょいと割高かも知れないが、それでもここの料理はどれも食材のクオリティーが高く、食材を生かした料理はどれも満足いくものだった。ワインもかなりの種類が常備されていて、そのセレクトもかなり私達のストライクゾーンに入っているので、私達にとってはまた気楽に再訪したいお店の仲間入り。

だけど、ビザを食べなかったことに悔いが残る。今度これはリベンジを!!(写真の画像が悪いのはお許しを。レストラン内がかなり照明が暗かった上にこの日はコンパクトカメラで撮ったものなので・・・ってこの最近、コンパクトカメラばかりの画像だが・・)

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