花キンとパソコンに打っても花の金曜日とすぐに出てこない死語になってしまった言葉だけど、私の中にはまだ、その言葉が生きているんだぁ~金曜日の晩がきたら、ア~週末がやってくるんだぁ~今日の晩が一番、何も考えずにゆったりと過ごせるんだぁ~なんて日本にいる時は思ったし、大学卒業して、こっちに来てからもその心は変わらず、姉と暮らすようになった私は一段と花キンを意識した。
長年一緒住んでいない私達が突然、ウィーンで一緒に暮らすという、なんだかお互い違和感を感じながらの生活が始まった。だけど、時間と共にお互い無くてはならない存在になり、お互いが置かれた環境で、唯一、金曜日が放された気分になれる晩だった。だから私達はその頃、よく見ていた数少ない映画の中の一つ、最後の晩餐、Last supperという映画をこよなく見ていた。
それがなかなか洒落た映画で見た後に、それぞれ見たモノにこの後のストーリーを考えさせるような映画の作りになっていた。そんな、芸術家を求めるその頃の私達にとって、その映画はなんともいえない共感を与えた・・・そしてそこから、私達は毎週、金曜日の晩は”最後の晩餐”と称し、ちょいとロマンチックな私達二人にとって優雅な食卓にしていた。
その名残があるのか・・私は金曜日の晩がくると花キンだの最後の晩餐だの、ちょいと週末ぐらいは優雅にさせてよ~なんて気持ちがあるんだが、クリ子にはその文化はなく、いたって平日と同じ。
だけど、そんなアナタには従えない時もあるのよ~!それが今日の私。何がそんなに疲れたのかわからないが、いつもと変わらない金曜日を過ごしたのに、今日は偉く疲れていて、その上、ダンス教室でドイツ語でダンスを習うとなると、目の疲れと共に、目が2重まぶたが三重、4重になってくるのだ。
あ~もう帰りたい・・お腹もぺこペコ、頭の疲れた・・・・もうどんなにドイツ語でダンスのステップを教えてくれても頭には入ってこない~と思いながらも、一応、最後までレッスンを受けるのが一つのけじめだゼ!って譲れない自分がいるんだよね。
だけど、ダンス教室が終わったら自分のもんさ!頑張った一週間~!それよりもちょいといつもより、爆発してしまいそうな今日。こんな日はどんなにクリ子が、え~ギリシャ料理~うちでゆったりとご飯食べようよ~僕、その方が嬉しいよ~と言えども、すまぬが、今日は外でそれも魚介料理を食べさせてくれ~!!って叫びたい時があるのさ。
そんな日の晩は魚介類をいっぱい私の為だけに頼んで、食事にあったお酒を頼んで、レストランの人とたわいない話をして好きな食べ物、好きな飲み物、好きな話をして、今日だけは私の為の好きにさせてんかぁ~って日がある。
それが今日だった。別に特別、忙しかった訳でもなく、精神的にも追い込まれた訳でもないのに、何故か今週末は疲れた・・でもたまには理由のない、疲れやストレスだってあるさ~そんな時、甘えさせてくれる環境があるのなら、甘えさせてくれ~ていうのが、今日の私の正直な心かな?
えらいいっぱいお酒飲んだけど、明日大丈夫なんかい?ってちょっと明日が心配になる自分がいるが、こんな日もタマにはあるさ!
ッて言いながらもブログを書きながらまだ赤ワインを飲んでる私。明日、仕事がある私はどうするのかねぇ~。明日の仕事が気になりながらも、今日だけは好きなだけ飲ませてくれ~という自分がいるのでした。だけど、歳と共に限度を知っているので、明日の仕事に差し支えがない程度に・・・・・