丹後半島巡りの終盤は夕日ヶ浦でしめよう!
浦島太郎伝説でも有名な京丹後市網野町。ここにはもうひとつ知る人ぞ知るスポットがある。それが日本の夕日、百選に選ばれた夕日ヶ浦海岸だ。
ほんと、どこがそうなの?というぐらいこじんまりした街で車で走っていると見落としてしまいそうな場所にそれはある。だけど誰もいないところに車を止めて、海岸に下りていくとやっぱり人はいます。カップルで夕日を眺めている人、家族でカメラを構えている人、そして夏休みの子供達とテントを張ってキャンプをしてる人達、沢山の人がこの夕日を求めてここに集まっていた。(夕日を見るために特別にこんな道がある)
残念ながらこの日は夕日に雲がかかってしまっていた為、はっきりと真っ赤に燃えたお日様は最後までみることができなかったがそれでもみごとな夕日が日本海に一筋の道となって私達を導き寄せていた。
夕日を沈むところを時間を忘れてボ~と眺めていると何故だかとっても平和な気持ちになれる。
こうやって夕日を見れるチャンスがあると色んな国々で夕日が沈んでいくのを眺めているのだが、日本の夕日が一番優しくって奥深いかな。それは日本人の気質を現しているような・・・今、目に映っている夕日の目に見える哀愁、それとは違って夕日の向こう側にある太陽の伝えたい気持ち・・・そして沈んだ後に言えなかった、でも今まで想い続けてきた深い気持ちっていうのかな?そんな情景を日本の夕日を見ながら感じたのだった。そう思うと日本人って複雑だな、って思ってみたり、だから奥深いだよ、なんて思ったり、なんだか今、自分が生きている情景をこの夕日に映して見てるようであまり長く夕日を眺めてられなくなってしまったりもした。
だけど日本の海は最高です。パ~ンとした華やかさはないけれど奥ゆかしい輝きがあります。それを発見できた今回の丹後半島巡りは私にとってとっても貴重な体験となりました。ここに連れていってくれた母、そして姉に感謝します。ありがとう!!
これにて2008年、夏の日本滞在記を終わらせて頂こうと思います。長い間お付き合いくださいありがとうございました。
今度いつ日本に帰れるかわかりませんが、日本に帰る度にやっぱりここが私の故郷だ、やっぱり一番落ち着くと思う気持ちとどこかに、正直長いこと日本から離れていてどこか意思の疎通ができなく馴染めない自分、そしてどこか置いてきぼりをくらっているような孤独感とでそれを隠すかのように精一杯日本で過ごしている自分とがいる。だけどやっぱり日本、そして京都が自分の故郷であり、そのことを誇りに思い、また私はどうやっても日本人気質で私は日本人の何ものでないのだといつも実感する。それだけ私にとって日本で生まれ育って生活してきたものが心身ともに染み込んでいる。だからこそ私が最後に帰る場所もここだと思っている。そんなある意味違う視点から日本、そして故郷というものを見るようになった自分が今後、帰るたびにどう日本というものを見つめ、感じるかすごく楽しみである。きっと私の成長と共に、見方も視野も変わっていくのだろう・・・・