滋賀県の北小松に知る人ぞ知る美しい滝がある。その名は楊梅の滝。
この滝は滋賀県一の落差を誇るもので3段に分かれる三つの滝がある。
猛暑が続く日本。ちょっとでも涼しい所に行こうと私達はインターネットで近畿、滝と入れてみた。そしてヒットしたのがこの滝。行ってみるまでそれほど期待はしていなかった。何故ならば3つの滝を往復およそ1時間の登山で見られるということは滝の落差もさほどなくちょっとした滝なのだろう・・なんて予想してたのがそれがどっこい。堂々としていてそれでいてゆらゆらと揺れる花嫁のベールみたいなものをちょいと想像させるものだった。
夕方から山登りを始めた私達。もちろんこんな時間に山登りをする人などいずひっそりとしている。山登りを始めて10分弱、一つ目の滝に出会う。こんなに簡単に一つ目の滝に辿りつけるとは拍子抜けだ。だけど何故か気が抜けずそそくさとその場を離れ次の滝を目指すのには理由があった。それは至るところに立てかけてある、遭難をした時用のレスキュー隊の番号が書いた看板や遭難した人の看板が立っているからだ。ここまでは順調にこれたがこの先、山に迷いこんでしまうような道のりなのかと少し不安になる。
山登りの合間に見える二つ目の滝。とても優雅だ。だけどまたどんどん先を目指すのにはやっぱりあれらの看板のせいだろう。さぁ~次を目指すのだ。
それにしてもとても本当に水がきれいだ。流れ落ちるしぶきが真っ白なのに何故か透き通っている。濡れた岩に足をとられ滑ることが多々。山登りとしてはハードな山ではないのだがそれでも一応ちゃんとしたトレッキングの靴を履いて行った方がよいと思われる。
さぁ~目指すは最後の滝。この滝の落差は40メートル。他の二つと比べ物にならないぐらい迫力のある滝だ。
少し奥まったところにあるこの滝はそこに行くだけで空気がとてもひんやりしていて別世界。あまりの涼しさと空気の流れにちょいと背中がゾクっとくる。
そんな私をよそにクリ子は一人楽しく水浴び中。靴を脱ぎ滝に足をつけとても気持ちよさそうにしている。クリ子~なんか怖いしはよ帰えろ~う!