今週末もまたウィーンの猛暑から逃げる為に山へ登ってきた私達。山に登ったら暑いのには変わりがないんじゃないの?という批判が出そうだが、そう ”暑いさ~!”だけど空気が乾燥しているのと山の緑のイオンで癒されるのさ。
てな訳で今日は朝一からお揚げを炊いて、お酢の利いたお稲荷さん、それもどこかで読んだ柴漬け入りの夏にはスッパ味とちょっと塩辛さを足したそんなお稲荷さんを作り山登りへ。
今日行ったところはSteiermark州にあるLoserseeという山の上にある湖を目指した。そんなに勾配があるわけでもなく緩やかな道をひたすら歩いていく。しんどさなどはない・・ただ暑いだけ。たまに角のある牛には注意!という文字をみてビビルぐらいで後は心地よいハイキングだった。
クリ子~暑い・・なんか飲みたい・・うちらの持ってきた1リットルの水筒の中もうすぐ空やで!どうする??二人の喉が悲鳴を上げだした時、前にヒュッテが見えた。
あそこでなんか飲めるかも~。クリ子はここで即座に牛のフレッシュなミルク下さい!と叫んでいた。こんな暑い時に牛の生暖かい乳をよ~飲む気になるな~とちょっと感心しつつも私は、ここの農家で作られた白い花から採った蜜で作ったシロップを水で割ったものを頂く。(半リットル分もの濃いミルクを飲むクリ子。やっぱりアンタが大きくなった原点はここにあるのね!とやけに納得してしまった私)
水分補給も済ませ歩くこと数分、クリ子がなんだか呟きだした。”おかしいなぁ~あと50メートルぐらいしたら湖につくはずやのになぁ~・・・湖が見えへん・・・”
うそやろ~そんな馬鹿な・・そこで泳ぐことばかり考えていた私は。クリ子~道、間違えたんと違う?と言った直後、私の視界に入ってきたものは・・・これだった。
クリ子~これは湖やあらへん。これは沼か池やで。クリ子が言ってたんってもしかしてこれ??おかしいなぁ~インターネットでは凄い綺麗な大きい湖やったのになぁ~。この暑さで湖も干からびたか?
まさしくその通り。この暑さで湖の規模が小さくなっていたのだ。水に浸かるどころか足を浸けるのもためらうぐらい暑さで水がにごっていた。それでもここまで登ってくると気温も25度ぐらいまで下がり過ごしやすい。綺麗な自然と空気を堪能し、山を降りることにしたのでした・・・ でもなんだか腑に落ちない私。