オーストリア人と結婚しても、日本人の国籍を捨てられない訳、それはやっぱり自分の故郷が捨てられないから。残念ながら日本の法律で2重国籍は許されない。オーストリアの国籍か日本の国籍選びなさいって言われたら両親、家族が住んでいる母国、何不自由日本語には困らない日本を選ぶ人が多いだろう。そう、私もその一人。将来、子供ができたことのことも考え、子供に可能性、選ぶ権利を与える為にも私は日本国籍にした。そのことに迷いはなかった。だけどその分、面倒なことも沢山あるのだ。
何が一番面倒かって?それはやっぱりオーストリア国籍でもEU圏内でもない私達にとっては滞在ビザというものをオーストリアから許可してもらわないとここに住んではならない。オーストリア人と結婚してるんだから滞在ビザはわざわざ取らなくてもいいようにしてよ~なんて思うのだが、そうはうまくはいかない。
いろんな書類を集めてお役所に行って、ここに住んでいる間中、滞在ビザの更新をしていかなくてはいけない。それも毎回、安くはないお金を払って。
それは仕方ないから目をつぶろう。だけどお役所よ~もっと早い仕事をしておくれ。ビザ更新の為に4時間もただただ順番待ちさされるのは勘弁して。こんなに長いこと待ったのは初めて。お陰で足は棒になってしまうし、なんだか疲れるし。今回は更新の手続きに行っただけなので、ビザがもらえたわけではない。お役所から手紙がきたら今度はまた、あの列にならんで出来上がったビザをもらいにいかなくてはいけない。
市にお金があまりなくて働く人を極力減らしたいのはわかる。だけど、せめて雇われてる人達はもうちょっと働こうよ。区4つ分の私達みたい滞在ビザから、学生ビザ、移住ビザすべてをそこで引き受けてるんだからさ。それで受け付け一人、その後の書類の目を通すのも一人、そら長いこと時間かかるよ~。いや、一人だけがそこに配属されてるわけじゃないのよ。どの部署も4人ずつ配置されてるのに、後の3人はパソコンでTVを見たり、11時には昼ご飯食べに行こう~ぜって食べにいく相手を探している役人・・おいよ~私達はここで9時からすでに3時間も待ってるんだから、キミ達、せめて12時まで仕事してからお昼に行こうよ~!
ってな訳でまるままクリ子も私も午前中をこのビザの申請の為に費やされたのであった。また2週間後ぐらいに取りにいかなくてはいけないかと思うとかなり面倒。その上、来年、または再来年に更新・・・・やっぱり自分が外国人であるということはかなり面倒~!!