ウィーンのオペラ座とは比べ物にならないぐらい華やかなパリのオペラ座。一度見てみたかったのよ~って言っても今回の旅ではバレエを観賞する時間の余裕がなかったので、昼間にオペラ座の中の見学に行ってきた。
パリ・ガルニエはナポレオン3世の決定により作られたパリで13番目に建てられたオペラの為の劇場である。
このオペラ座の名前からもわかるようにこのパリ・ガルニエのガルニエとはここを建築した建築家の名前だ。彼は当時、無名の建築家でこのオペラ座を建てるに当たって行われたコンクールによって選ばれた35歳の若者だった。
このオペラ座の中でも最も知られている場所の一つである、大階段は様様な色の大理石から造られていてよく見ていくと楽しい。
この階段自身が劇場の一つで舞台の役割を果たしている。ここに招待されたドレスで着飾った当時の貴婦人達が行き交う、社交界の劇場だったのだ。
15年かけて造られたこのオペラ座。どこからみても大変素晴らしく、華やか。だけど一見、見方を変えると色彩や装飾がすごく派手でやりすぎにも見えるのがこの時期パリに建てられた建物に共通するところ。
だけどホールの中に入ってみるとその華やかさが一瞬に消え、しっとりした雰囲気になっている。これはきっと建築物そのものに観客の目を引かすのではなく、本来の目的であるオペラに集中させる為にあえて落ち着かせた雰囲気にしてあるのではないかと私は思うのだが真相のほどはいかに?
天井画はシャガールによって描かれたもの。ここにフランス人の心意気がみられる。
ちょっとしたところまで細工がしてあり、その曲線が綺麗であったり洒落ていたりするのはさすがフランス人。オペラの為に建てられた劇場なのだから、毎日オペラが上演されているのかと思いきや、1989年にオペラ・バスティーユが出来てからはここオペラ・ガルニエでは主にバレエが上演されている。
今度ゆっくりパリを訪ねた際は、是非ともここでバレエを観てみたいものだ。