いつ見ても男らしい厳しさを感じるこの鉄橋。冬の寒空に日本海の高波のしぶきを浴びそれでも凛々しい聳え立つこの鉄橋、通称”余部鉄橋”。
この鉄橋の本来の名は”余部橋梁(あまるべきょうりょう)。この鉄橋は兵庫県の山陰本線、鎧駅と餘部駅間にある鉄橋で、近くには城崎温泉がある。
この一帯は日本海沿いに面し、厳しい山岳地形であり、線路の敷設については必然的に山間部を通す必要があった。この地域の地形の特殊性からこのような仕組みの鉄橋を建設することを余儀なくされたこの鉄橋は、山の上に駅がある。
明治42年に橋の着工をし、3年の年月をかけ明治45年に完成したこの鉄橋は長さ310.59メートル、高さ41.45メートルもの巨大な橋だ。こうやってみても圧巻である。
だが老朽化が激しく、定時運行の確保を目的に、鳥取県や兵庫県、地元自治体などでで架け替えを行うことが決まり2007年の春から架け替え工事が始められ、2010年の完成を目処に工事が進められている。
あと2,3年したらこの鉄橋に電車が走る姿が見れなくなるのだと思うと大変残念でならない。