昨日、友達から借して頂いた本を読んだ。坂東 眞理子さんのベストセラー本 ”女性の品格” だ。
その本には彼女から見た女性の品格像が66の項目によって書かれている。大抵のものは当たり前のことが書いてあるのだが実際にはなかなかそう行動に出れないんだよな!ということが書いてある。
例えば必ずご招待や何か贈り物などを贈って頂いたら、自筆でお礼状を書くとか型どおりの挨拶ができるとか、約束はきちんと守るなど、当たり前でありながら100パーセント自分がそうできているか?というとハテナがつくのが現状である。
66か条すべてがこなせていたら、これはすきのない完璧な女性でこれはこれで面白くない。どこか抜けていたり、人と違うからよいのである。だからこの本を読んだからといってこれ66か条を全部しなくちゃ!と思う必要は私はないと思う。その中でできること、共感の持てるもの、身近に感じることをちょっとずつ実践していけばいいのだと思う。
色々なことが書かれている66か条の中で私の中で心に残ったのが、”愛されるより愛する女性になる”というものであった。品格のある人は人から愛されるような穏やかでつつましやかでありながら凛としたものがあって・・なんて自分の中では考えていた。だけど本には愛される人を目指すのではなく、自分自身が人や物を愛しなさい!ということだった。言われてみればごもっともなのだけれど、私の心にはこの一節が心に残ったかな。
あと意外だったのが”贅肉をつけない”というものだった。他の65項目は女性らしく気品があるためには・・・こう振舞うとよいですよ、とかこういうものも読みましょうとか書いてあるのだが、ここにいきなり”贅肉をつけない”とくるとびっくりする。彼女の言い分はこうだ。若い頃はピチピチしてちょっとぽっちゃりしてるぐらいが愛らしいが、中年ぐらいになってもし太っていたとしたらそれは自分の自己管理ができていなく、社会から自己管理のできない人、イコール仕事の管理も苦手な人と取られることがあるので気をつけましょう・・・ということだった。確かに自分の気持ちを抑制できない人に仕事を任せるのは不安ってものだろう。だけどこうはっきり”贅肉をつけるな!”と言われると思わず自分のお腹まわりを見ちゃったよ。
私にはこの本が何故ベストセラーになったのかはわからない。だけど読んで損はしない本だと思う。読んで自分が共感できる分だけ自分に取り入れていけばそれでいいのだと思う・・・私、一個人として女らしさを持ちつつ、絶えずどんな時も凛とした一本筋の通った考えをもつ女性でいたいと思う。