我が家の週末恒例のお買い物。一週間の食材を買うので帰り大荷物になることを想像していつも二人で出かける。二人であれやこれやと色んな物を物色してはカートに入れる。そして来週一週間分の必要な物が揃えばクリ子にお財布を渡し、クリ子はレジへ。私は雑誌コーナーへ。買ってまで読みたいと思わない雑誌。だけど少し立ち読みがしたい。そしてクリ子が買い物を終わった頃を見計らっていつもレジのところに行く。
雑誌を見終わってフとクリ子を見るとなんだかクリ子が笑っている。レジのところに行ってみるとクリ子が６、７歳ぐらいの男の子となんだか話している。どうも内緒話らしい。この男の子、きっと週末にも関わらずお母さんがお仕事で家に一人で居るわけにはいかずお母さんの仕事場に連いてきたのだろう・・お母さんがレジを打っている間、ちょっとお手伝い。クリ子に最後、レシ～ト～！！って渡していたからきっとこれが彼の仕事なのだろう。
私がそのレジに行くと男の子はすごいものを見たかのように目をまんまるにして私を見つめている。クリ子に後で何があったのか？聞いてみるとどうも今日私が買ったバラが彼のツボをついたようだった。
クリ子がレジに色んな食材とお花を持っていくと、男の子が”え～お兄ちゃんがバラ～？！お兄ちゃんなんでバラ買うん？もしかして女の子いるん？？””そうこれお兄ちゃんの彼女のお花やねん！”そうクリ子が答えると男の子は周りを見回して”お兄ちゃんの彼女どこ？？”って聞いてきたらしい。”僕の彼女は今雑誌売り場で雑誌読んでるよ～！”って答えたら”女の子は雑誌好きやからなぁ～”とませたことをいったらしい。”クリ子は”そやねん”って笑って答えているところに私が登場したらしく、男の子はこの会話中、彼なりにお兄ちゃんの彼女像を作り上げていたのだろう。それがまさかボサボサの髪にノーメークのアジア人が出てくるとは思っていなかったらしい。目が点になったまま彼の仕事であるレシートをクリ子に渡すのを忘れてしまっている。すまんかったなぁ～きっと綺麗なバラから想像していたのがこんなんで夢を壊してしもて・・だけどその話をきいてなんかほのぼのしていてかわいいなぁ～なんて思ったのでした。いつも優しそうに見えるクリ子。きっと子供にとってもしゃべりかけやすいのだろう・・・
あまりにも彼の反応がすごかったので家に帰ってきてから急いでお化粧をして髪も整えたのは言うまでもない。こんな状態じゃクリ子に逃げられる日も近いかも？？
おまけ・・昨日、お友達がお仕事で事情があって残ってしまった日本の食器や雑貨をどうしてもさばいてしまいたいということでお手伝いの気持ちで安くなっていた塗りの器５つと風呂敷を買ってきた。この器、お椀にもちょっとした煮物入れにもなりそうで重宝そうだ。風呂敷もこれから季節がよくなっていくにつれてピクニックの時にでもおにぎりでもいれて持って行こうか？それともこの最近、ウィーンでも買えるようになったクリ子の大好物、クリームパンとカレーパンでも入れて持っていくか？？なかなか使い道が楽しみだ！