優雅な朝食

温泉旅行を誕生日プレゼントするともれなく私も楽しめるっていう利点があります。心地よい温泉にゆ~らゆら。そして美味しいお食事に夜はバーで生演奏を聞きながら一杯カクテルなんて頂く。あら?私が自分にご褒美をプレゼントしたのかしら?っていう錯覚に陥ります・・・・なんてそれは夢でした。

折角の大金をはたいて5つ星ホテルを予約したというのに、クリ子の奴は夕方からなんだかグロッキー。頭が痛いんですと。温泉に入って2時間ほどしか経ってないのに、ベットでうなっておりました。折角のディナーも一応レストランに行ったものの、今度は気持ち悪くなってきたようで、真っ青な顔して今にも吐き出しそうな様子。

始まった・・・いつものあれ。彼はすぐ頭が痛くなる。頭痛が少し続くと今度は吐き気をもよおす。その上最後には震えがきてさぞかし重病なのかと思うぐらいうなり出します。でもね、これいつものことなんです。だから頭痛薬はいつも持ち歩け!って言ってるし、水分は定期的にちゃんと沢山とれ!と言ってるんですがね、大丈夫~大丈夫~と自分を過信してるんです。この頭痛、水分が足らなくてなるんです。だからあれだけなんでもええから飲め~!と言ったはずやのに!!

その後はひたすらベットに横になりホテルから貰った頭痛薬を飲んで部屋をまっくらにして寝ておりました。ってその間、私は看病で真っ暗のカーテンを閉め切った部屋で物音一つ立てずPCを見て過ごす羽目に・・・・。マウスのカーソルを動かすだけでチェ!と言われる始末。一体何しに来たん!ここに~!!と叫びたくなりました。

彼が落ち着いたのを見計らって一人で夜の温泉へ・・・。周りからはラウンジの生演奏やワインの乾杯の音なんかが聞こえてくるのに、私は一人ぼっちで誰もいない温泉に浸かりながらXファイルの世界やったら、私この温泉の中で吸血鬼に血吸われて死んでるな!ほんで次の日にサングラスと白のゴム手袋つけたモルダーに発見されるねん・・・と誰もいない温泉で一人でぼやいていたのでありました。それぐらい誰もいなくてちょいと怖かった。

そんな訳で結局一日目は散々な日でしたが、二日目は彼も回復したようなので、朝から昨日の分を取り返すべく、優雅な朝食を。やっぱり二人揃ってちゃんと食べる朝食は美味しいね。なんて朝からシャンパンを飲む私。ええねん、ええねん。昨日が最悪やったんやから・・・なんてね。ここのクロワッサンが美味しかった!

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